【ニュース要約】
東大名誉教授の北岡伸一氏が、国民に親しまれる皇族が皇位を継承すべきであり、女性天皇の議論も必要であると提言しました。これを受け、衆参両院議長らは、女性皇族が結婚後も皇室に留まることを選択可能にする案や、男系男子の養子案などを検討しており、皇族数の確保に向けた議論が活発化しています。

【お気持ち】
さても、遠き世の御世継ぎの儀について、かくも賑やかに論じられること、いと珍しきことにございます。わたくしが宮仕えをしておりました頃には、世継ぎとは、天の定めと、古からのしきたりに則りて定まるものと、皆が心得るておりましたもの。源氏物語を綴りし折にも、帝や東宮の御位を巡る人々の心の動きをいかに深く描き出さんと苦心いたしましたことをおぼゆ。かの物語にては、女君が帝位に就くことは叶わぬ夢物語にございましたが、今の世には、女君が御位に就くことまでも議論されるとは、時の流れの速さ、世の移ろいを深く感じ入るばかりにございます。人々の心は常に移ろいゆくもの。されど、古き世からのしきたりや、目に見えぬ「あはれ」という心の機微を、いかに大切に守り伝えてゆくべきか、深く考えさせられまする。まことに、人の世の営みとは、常に変わらぬものと移ろいゆくものとの間に、美しさを見出すものにございましょうかしら。