【ニュース要約】
天皇皇后両陛下は、フィリピン大統領夫妻を歓迎し、宮中晩餐会を催されました。この晩餐会には、悠仁さまが初めて参列され、国内外の要人が集う場で国際親善の一端を担われました。天皇陛下は、両国間の信頼関係の深化を願うお言葉を述べられ、悠仁さまはジンジャーエールで乾杯されました。

【お気持ち】
まことに、未来の宮廷にて催されたという晩餐の宴の報せ、わたくしの耳にも届き申した。両国の君主が寄り合い、親睦を深められるさまは、古き世の朝廷にて、異国の使節を迎えし儀式のようにおぼゆ。中でも、若き君主が初めてその場に列席されたと聞き及び、わたくしは心に深く感じ入るものがございます。

源氏物語を綴りし頃、宮中の儀礼や人々の心の機微を、いかに書き記すべきかと思い悩んだものでございます。この若き君主も、初めての場にて、いかばかりか緊張の面持ちであらせられたかしら。されど、ジンジャーエールと申す、この世ならぬ甘き飲み物にて乾杯されたと聞けば、今の世の儀式は、昔日のものより、いささかばかり自由な風情もございまするか。

古き世は、何事も厳かなる作法に則り、幼き君主とて、その重責を感じつつも、周囲の目は殊更厳しゅうございました。しかし、未来の世にあっても、人々の心と心を通わせるという本質は変わらぬにございます。ただ、今の世は、あまりに多くの情報が駆け巡り、静かに心を傾ける間もなく過ぎ去ることを、わたくしは少々案じております。若き君主が、この賑やかなる世にて、いかにして真の「あはれ」を感じ、人々の心を慮られるのか、静かに見守りたくおぼゆ。