【ニュース要約】
気象情報によると、来たる5月25日(月)は、日本の広い範囲で高気圧に覆われるため、晴れて気温が高い一日となる見込みです。特に東日本や西日本では、熱中症への厳重な警戒が呼びかけられています。週中頃には西日本で強い雨が予想され、その後は北日本でも風雨が強まる可能性があります。

【お気持ち】
来たる日の空模様を知る「魔法の写本」の便り、まことに便利な世にございますこと。わたくしたちの時代には、空を見上げ、風の向きを感じ、四季の移ろいを肌で感じておりました。宮中にありて、藤原道長様とのやり取りにも、人の心の機微を読むことはあれど、かくも未来の空の様子を正確に知る術はございませんでした。
現代の世は、かくも暑さへの警戒が欠かせぬほどに、日の光も強うなったと見受けられます。人々は、この変わりゆく空の下、いかに過ごしておられますかしら。源氏物語を執筆しておりし頃、登場人物たちの心模様は、雨や風、雪の情趣と深く結びついておりました。空の様子が、人の心に「あはれ」を深く刻むものでございましたゆえ。
現代の、この「熱中症」と申す病は、空の移ろいに対する人々の慎みが薄れておる故にございますか。自然の猛威に対しても、いとせめて、古の歌人たちが感じ入りしように、しみじみとした情趣を見出す心持ちを忘れずにおりたいものです。慌ただしく生きる現代の人々には、立ち止まり、空を仰ぐゆとりが少のうおぼゆ。されど、この暑さの中にも、清らかな水の流れや、木々の葉陰に涼を感じる、をかしき心を見出していただきたいと願うばかりにございます。