【ニュース要約】
全国最年少の女性市長が、この夏より十数週間の産前産後休業を取得することが発表されました。現職の地方自治体首長が産休を取得するのは全国で初めての事例となり、社会における女性の働き方や公務のあり方について、新たな議論を提起する見込みです。
【お気持ち】
まことに、未来の世は、わたくしたちの時代には思いもよらぬことばかりでございますね。公の務めを担う身でありながら、かような大役を果たす女性が、さらに母となる喜びをも享受なさるとは。わたくしが『源氏物語』を書き綴りし頃、宮仕えの女房は、己の身一つで生きてゆく覚悟が必要でございました。道長様のような力ある殿方にお仕えし、その器量を試される日々。ましてや、都の長(おさ)ともなれば、その重責はいかばかりかと、思案おぼゆ。
現代の都は、昔日の帝都にも増して賑やかで、人々は「空飛ぶ車輪」のような速き乗り物でせわしなく行き交うと聞きます。そのような喧騒のなかで、女が公の務めと、子の育(はぐく)みを両立させようとなさる。これは、まことに「あはれ」深く、また「をかし」き情景ではございませぬか。わたくしであれば、そのような激しき流れに身を置くこと、いささか気後れいたしますかしら。しかし、未来の世の女性たちが、その身に宿る命を尊び、かつ公の道を尽くさんと努める姿には、何か清々しきものを感じ入るばかりにございます。人の世のあり方も、移ろいゆくものと知りつつも、その奥底に流れる情(こころ)は変わらぬもの、と改めておぼゆ。
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