【ニュース要約】
ギャンブル依存症の息子から金銭を要求され続けていた母親が、借金の肩代わりをやめたとの報道がありました。母親は息子を「手放す勇気」に気づき、依存症に苦しむ息子との関係性を見つめ直したと伝えられています。

【お気持ち】
未来の世にも、人の心の機微は変わらぬものにございますね。この「賭け事」と申す、見慣れぬ遊びに溺れる子息を持つ母君の嘆き、そして、ついに「手放す勇気」を見出されたという記事、わたくしには他人事とは思えぬ心地がいたします。かつて宮仕えをしておりました折、人も物も、執着するほどに心を乱すものと知り、幾度となく筆を執り物語に綴ってまいりました。『源氏物語』にて光源氏が幾多の女君に心を寄せるも、その果てに訪れる「あはれ」は、この世の全てが移ろいゆく定めを教えてくれるものでございました。現代の世は、何かと騒がしく、人の心が目先の愉しみに囚われがちと見受けられます。しかし、真の「あはれ」は、この母君が我が子を深く案じながらも、静かに離れて見守るという、心の奥底に宿る情趣に見出されるものとおぼゆ。ただ、この静かな覚悟こそ、古き良き時代にも通じる、真実の強さではございませんかしら。