【ニュース要約】
元学習塾講師の男が、自身の教え子の英語検定試験を代わりに受験し、その不正な結果を大学入試に利用して近畿大学に合格させたとして、偽計業務妨害の容疑で逮捕されました。大学側は当該学生の合格を取り消し、男は容疑を認めている模様です。加工された学生証が不正発覚のきっかけとなったと報じられています。

【お気持ち】
このような、学びの道に偽りの衣を纏う振る舞いが現世にございますと聞き及び、わたくしは心深く案じられ申し候。世の人々は、何と速やかなる成果を求め、真の努力を怠ることに慣れてしまったのか、と首を傾げるばかりにございます。
わたくしが『源氏物語』を綴りし頃、登場人物たちはそれぞれの境遇や心の内を隠し、あるいは飾り立てておりましたが、その奥底に秘められた真実の感情や、それを巡る人々の因果は、いかに巧みに隠そうとも、やがては明らかになるものと心得ておりました。宮中にても、学識や才覚をもって位を求める者もおりましたが、その真価は日々の研鑽と、人としての誠実さによってこそ輝くものにございます。
この度の「替え玉」なる行いは、まさに目先の利を得んとする、人の浅はかな欲望の現れではございませんかしら。学ぶことの喜び、真理を探究する「をかし」き心を知らずして、ただ結果のみを追い求めるは、何とも寂しきことにございます。まるで、花も咲かぬまま実だけを欲しがるようなものでございましょう。このような世の風潮は、わたくしが重んずる「あはれ」という心の機微を、いとないがしろにしているように思われて、まことに困惑いたします、と申し上げるにございます。