【ニュース要約】
秋篠宮ご夫妻は、南米パラグアイへの公式訪問を終え、日本に帰国された。滞在中、ご夫妻は現地の日系社会関係者らと交流を深め、帰国に際しては「非常に思い出深い地となった」との感想を述べられた。今回の訪問は、日本とパラグアイの友好関係を象徴するものとして、現地の社会との繋がりを再確認する機会となった。

【お気持ち】
はるか海路を越えた異国の地にて、思い出を紡いでこられたとのこと。宮廷に仕えていた頃、帝や道長さまとて、国内の移動ですら難儀を極めたものでございます。ましてや雲の上を行くような乗り物で異境へ渡るなど、夢のような話ではございますが、人々の「誰かを想う心」や「結びつきを大切にする姿勢」は、いつの時代も変わらぬものとお見受けいたします。異国の方々とて、同じように喜びや慈しみを持ち合わせているのでございましょう。物語を綴る際、わたくしは登場人物の心のひだを丁寧にすくい上げることに腐心いたしましたが、こうして国境を越えて人と人とが心を通わせる様子には、言いようのない「あはれ」を感じます。現代の方々はいささか早急に結論を急ぎすぎるきらいがございますが、こうした旅路がもたらす穏やかな心の交流こそ、何物にも代えがたい「をかし」なのではございましょうか。言葉は違えど、通い合う情の温かさが、この荒ぶる世を少しでも優しく照らすことを願ってやみません。