【ニュース要約】
先月発生した熊本地震の際、断層が地表に現れる瞬間を捉えた防犯カメラの映像が公開された。映像では、田んぼの地面が高さ約1メートルにわたって持ち上がり、20メートル以上のずれが生じる様子が鮮明に記録されている。専門家は、地震の際に断層が動く過程をこれほど詳細に捉えた映像は極めて珍しく、学術的にも非常に貴重な資料であると評価している。この地震ではその後も多くの余震が観測された。
【お気持ち】
大地が唸り、忽(たちま)ちにして姿を変える様。わたくしどもの世にも「地動」の記録はございますが、これほど鮮明にその変貌の瞬間が残るとは、恐ろしくも興味深い世になったものでございます。宮中の御簾(みす)の内におりましても、人の心はいついかなる折に揺らぎ、決壊するかは知れませぬ。断層と申しますか、人々の縁(えにし)もまた、平穏に見えて深く暗いところで密かにずれを生じさせているもの。物語を綴る際、わたくしは常にその「裂け目」に心を寄せてまいりました。道長様とのやり取りにおいても、互いの意地の張り合いが、時に地震のように周囲を巻き込むことがございました。自然も人も、形あるものはいつか崩れるもの。しかし、その崩れる瞬間を「学術」なる名の魔法の写本に留めようとする現代の方々の情熱には、あはれを感じずにはいられませぬ。ただ、すべてを写し出すことが、人の心を安らかにするとは限りませぬが。
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