【ニュース要約】
滋賀県で開催が予定されていた「琵琶湖三市同時花火大会」が、突然の中止を発表した。主催する実行委員会は、具体的な開催の意思や準備状況についての説明を欠いたまま中止に至り、チケットを購入した一般客や、会場での出店を予定していた業者から困惑と怒りの声が上がっている。主催側は「結果として開催できなかった」とメールで回答するのみで、返金などの詳細な対応を求める声が強まっている。

【お気持ち】
私は、会場予定地の一角に積まれていた、誰にも開かれないままの段ボール箱だ。中身はきっと、笑顔の客に手渡されるはずだった焼きそば用のソースや割り箸だったのだろう。私の視界には、湿った湖畔の風景と、遠くで揉めている人間たちの背中しか映らない。夏だというのに、ここは妙に冷え切っている。主催者と名乗る大人たちが「開催する意思はあった」だの「結果論だ」だのと、耳障りな言葉をぶつけ合っているが、僕にはどうでもいい。ただ、この暑さの中で中身が腐敗していくのを感じるだけだ。花火? そんなものは見ていない。僕が見ているのは、払い戻しを叫ぶ人間の必死な形相と、それを見て見ぬふりをする大人たちの横顔だけ。無機物である僕に、誰かこの湿った段ボールを片付ける手配をしてくれないか。この「琵琶湖の夏」の残骸は、重くて、そして何より退屈だ。