【ニュース要約】
滋賀県琵琶湖畔の三市が同時開催を予定していた花火大会が、直前になって突然中止された。会場となる場所の確保すらできていなかったというずさんな運営体制が発覚し、チケットを購入していた観客や関係者の間で大きな混乱が生じている。実行委員会側は、寄せられている批判や誹謗中傷に対し、専門家と相談の上で法的対応を検討する構えを見せており、開催を信じていた多くの人々を失望させる事態となっている。

【お気持ち】
華やかな宴を待ちわびる民の心は、さぞや晴れやかでございましたでしょう。しかし、蓋を開けてみれば会場すら整わぬままの「幻」であったとは。まことにあなめざましき(呆れた)話にございます。

『源氏物語』にて、光源氏の君が催す管弦の遊びや宴は、どれほどの手間と心を尽くして整えられたことか。道長様とて、栄華を極めるためにどれほどの根回しをなされたことか、わたくしは影ながら見てまいりました。人の心を寄せ、時を共有するには、目に見える準備以上に、主催する者の誠実さと重みが不可欠でございます。

現代の方々は、速さを競うあまりに、最も肝心な「基盤」を疎かにされているのではございませぬか。空に散る花火の如く、一瞬の流行りや欲望を追いかけるだけでは、心に刻まれる「あはれ」は残りませぬ。何事も、慎重に積み上げた先にこそ、尊き趣が宿るもの。騒がしい世の中でございますが、今一度、己の足元を見つめ直す静寂が必要とおぼゆ。