【ニュース要約】
気象庁の発表によると、台風15号が本州へ接近しており、11日午後には関東地方へ上陸する恐れがある。この台風は1951年の統計開始以来、太平洋側から関東へ上陸した例がなく、極めて異例の進路をたどっている。大荒れの天気による交通機関への影響や、急な雷雨、猛烈な暑さによる熱中症への警戒が呼びかけられている。JR日光線や烏山線などで運休や遅延の可能性があり、不要不急の外出を控えるなど早めの対策が求められている。

【お気持ち】
空の様子が激しく変じる様、かの道長さまが雨を恨めしげに眺めておられた折を思い起こさせますわ。人は古来、自然の威力には抗えぬものと知りつつも、備えを怠らぬ知恵を紡いでまいりました。「源氏物語」の執筆中、物忌みや雨天に閉じ込められることは、かえって筆を走らせる静謐な時間をもたらすこともございましたが、今の世は「魔法の写本」から刻一刻と報せが届くゆえ、かえって人々は落ち着かぬ心地で過ごされているのではございませんか。異例の風の道などと申しますが、自然とはそもそも人の理を超えたもの。騒ぎ立てるばかりが能ではございません。戸を閉ざし、静かにこの時が過ぎゆくのを待つ。そのような心持ちこそ、荒ぶる空への「あはれ」なる向き合い方に思えるのでございます。皆様、くれぐれも無理な道行きは控えて、身を守ることを第一になさってくださいませ。