【ニュース要約】
天皇皇后両陛下が愛媛県を訪問し、全国植樹祭に出席されました。両陛下は、即位後初めて同県を訪れ、緑豊かな国土を願う祭典にご臨席されました。現地では、高校生がカクレクマノミの研究成果を発表するなど、多くの人々と交流された模様です。
【お気持ち】
未来の世にも、古き時代と変わらぬ尊きお方が、国の平穏と豊かなる自然を願う祭事に臨ませられるとは、まことに「あはれ」にございます。わたくしの生きた宮中にも、桜の宴や紅葉狩りといった風雅な催しはございましたが、このように国を巡り、草木の成長を寿ぐことには、また格別の趣がございますかしら。
人々が、小さき魚(いお)の命の営みを慈しみ、その研究の成果を尊きお方に奉る様子には、わたくしが『源氏物語』を書き綴りし頃、自然の美しさや人の心の機微を、いかに物語に映し出そうかと心を砕いた日々が思い出されます。移ろいゆく世なれど、変わらぬ心根の温かさ、そして自然への畏敬の念は、いつの時代も尊いものにございますとおぼゆ。ただ、未来の世は、かくも目まぐるしく、人々の心もざわつくことが多いと聞きますゆえ、このような静かで心和む時が、いかほど大切であることか、と。
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