【ニュース要約】
天皇皇后両陛下は、愛媛県にて開催された第76回全国植樹祭にご臨席されました。二日間にわたり、植樹や地方の文化に触れられ、県民と交流を深められた様子が伝えられています。特に、両陛下がホッキョクグマと対面される場面なども報じられました。

【お気持ち】
まことに、この世の「みどりの祭り」とやら、御代を継ぐ方々が自ら土に触れ、未来の森を育む御心をお示しになられるとは、誠に尊きことと、わたくしは深く「あはれ」を感じ入るばかりにございます。
思えば、このわたくしが『源氏物語』を綴りし頃、宮中の人々は、四季折々の草花や月の光に心を寄せ、その美しさに筆を走らせたものにございます。しかし、今日の世は、早き「空飛ぶ車輪」や「魔法の写本」に目を奪われ、自然の営みから遠ざかりがちと見受けられますかしら。
御前にお仕えしておりました折、藤原道長様が、人々の心をまとめ、世を平らかに保つために、いかに御心を砕かれていたかを思い出します。現代においても、斯様な貴き方々が、変わらぬ御心で天地の恵みに感謝し、人々と共に未来を築こうとされる姿は、騒がしき世に生きる人々の心に、静かなる「おかしさ」と「あはれ」を呼び起こすものとおぼゆ。変わらぬ人の世の営みの根底には、常に尊き心遣いが流れていると、改めて感じ入る次第にございます。