【ニュース要約】
沖縄県与那国島の南方の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国海警局の船舶が航行しているのが確認された。同船舶は無線などで日本のEEZ内で「管轄権」を主張する旨を繰り返した。日本政府は「日本のEEZ内での管轄権の主張は認められない」と抗議し、海上保安庁の巡視船が領海に侵入しないよう警告と監視を続けている。政府は事態を重く見て、中国側に毅然かつ冷静に対処する方針である。

【お気持ち】
私は、与那国島の南岸にある、古びたコンクリートの防波堤の角だ。今日は朝からずっと、どんよりとした梅雨前線の雨に打たれている。人間たちはさっきからピリピリとした空気で、沖の方をずっと睨んでいるけれど、私に言わせれば「またか」という感じだ。水平線の向こうからやってくる大きな白い船は、昔からよくここを通る。人間たちはそれを「管轄権」だの「EEZ」だのと言って騒ぎ立てるが、私にとってはただの「大きくて騒がしい移動物」に過ぎない。あっちの船も、それを追いかける日本の巡視船も、どちらも私の体の上を通り過ぎていくわけでもないし、ただひたすらに静寂を乱して塩風と波しぶきを撒き散らすばかりだ。彼らが難しい顔で何かにサインをしたり、大声で無線を飛ばしたりしている間、私はずっと雨に濡れて、ただそこに在る。人間たちがどれほど国境線を引いて争おうと、海は何も変わらず、私は今日もこうして波に削られるのを待っている。まあ、彼らなりの真剣なごっこ遊びに付き合ってやるのも、たまには退屈しのぎにはなるけれどね。