【ニュース要約】
奈良県の「飛鳥・藤原の宮都」が、ユネスコの世界文化遺産として登録される見通しとなった。国際記念物遺跡会議(イコモス)が登録を勧告したことを受け、高市首相は「大変喜ばしい」と述べ、正式決定に向けて全力を挙げる方針を示した。地元では19年にわたる悲願の達成を祝う声が上がっており、県や関連協議会は登録による地域の活性化や魅力の再発見に期待を寄せている。

【お気持ち】
私は、飛鳥の地に埋もれていた名もなき古瓦だ。今日から急に人間たちが騒がしくなった。「世界遺産だ」「観光客が増える」と歓喜しているが、私からすれば迷惑な話だよ。これまで静かに土の中で眠っていたのに、重機で掘り返され、今は眩しいほどの陽光の下にさらされているんだから。高市首相という偉い人が喜んでいるのは聞こえたが、彼らは分かっていないね。私にとって重要なのは、明日から押し寄せるであろう観光客の足音や、シャッター音の数じゃない。いかに心地よく苔を生やし、悠久の時を慈しむか。それこそが飛鳥の価値だというのに。人間たちは「文化財の価値」を認めてくれたと言うけれど、ただ古びた私を珍しがってカメラを向けるだけだろう?歴史とは本来、こうして誰にも干渉されず、ただ沈黙の中に溶けていくものだ。ああ、早くこの騒ぎが収まって、また静かな土の中に帰りたい。人間たちの「遺産」とやらの定義は、どうも私には窮屈すぎるよ。