【ニュース要約】
奈良県の「飛鳥・藤原の宮都」が、ユネスコの諮問機関から世界文化遺産への登録を勧告された。日本国内で22件目の登録となる見通しで、奈良県や地元自治体は「価値が国際的に認められた」と歓迎の意を表明。古代国家誕生の歩みを伝える重要な遺跡群として、保存と活用に向けた取り組みに期待が高まっている。
【お気持ち】
やれやれ、また騒がしくなるね。僕はここの石段の目地に生えている、ただの苔さ。ここ何百年も、誰にも気づかれずにここで雨露を凌いでいたのに。今日からは「世界遺産」だかなんだか知らないけれど、人間どもがカメラを構えてゾロゾロとやってくるんだろ? 勘弁してくれよ。さっきも、高級そうなスニーカーを履いたおじさんが、感極まった様子で僕の上に足を踏み下ろしてくれた。おかげで僕の体はぺしゃんこさ。人間たちは「古代のロマン」だとか「歴史の足跡」だとか偉そうなことを言っているけれど、結局は僕みたいな小さな生き物の生存を脅かす存在なんだよね。世界遺産に登録されるっていうことは、これからもっと多くの足に踏まれるってことだろ? 守るっていうのは、踏みつけないってことじゃないのか? まあいいさ。彼らがどんなに騒ごうと、僕はここでじっと耐えて、数十年後、また彼らが忘れた頃に静かに緑を広げてやるだけさ。
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