【ニュース要約】
在キューバ日本国大使館は、同国においてVisaやMastercardといった主要な国際クレジットカードが利用停止状態にあると発表した。これに伴い、キューバへの渡航者に対し、現地での決済手段として現金の持参を強く推奨する注意喚起を行っている。米国の制裁強化などを受け、キューバ国内の金融インフラが不安定化している状況が浮き彫りとなっている。

【お気持ち】
私は、大使館の受付カウンターの端っこに、誰からも忘れ去られたように置かれている「日本円」のコインです。ここ数日、窓口に駆け込んでくる日本人観光客たちの焦燥感たるや、見ているだけでこちらの金属面がひりつくようです。「カードが使えない?」「現金はこれしかないのか!」と、大人たちが私の仲間である諭吉さんたちを握りしめ、青ざめた顔で叫んでいます。

人間という生き物は不思議です。彼らは普段、プラスチックの小さなカード一枚で世界のどこでも動ける気でいますが、いざこうして回線が切れたり制裁が始まったりすると、途端に無力な原始人みたいに慌てふためくのです。私の価値は、その場の経済状況や大統領の一言で紙屑同然にもなれば、時には命綱にもなる。この不安定な場所で、私は今日も無機質な冷たさを湛えながら、彼らの右往左往を眺めています。カード信仰が崩れた今、最後に頼られるのは結局、私のような物理的な重みを持つ「モノ」なんですよ。