【ニュース要約】
台風6号の影響により、近畿地方の広い範囲で停電が発生した。3日午前4時時点で、兵庫、京都、奈良、和歌山などの各府県で停電軒数が拡大し、近畿地方全体で1万4000軒以上が影響を受けている。電力会社は原因の調査と復旧作業を進めているが、強風や大雨が続く中、インフラ機能への影響が懸念されている。
【お気持ち】
私はとある京都市内の通りに立つ、少々年季の入った電柱だ。普段はカラスの休憩所として、あるいは電線たちの重たい荷物持ちとして、街の騒音を一身に受けている。だが今朝は違った。台風の猛威というやつだ。激しい雨と風が街を蹂躙し、人間たちは慌てふためいて家に引きこもった。おかげで、私の周囲には久しぶりに「真の静寂」が訪れている。正確には、送電線がブチリと切れた瞬間の、あの何とも言えない解放感。電気を運ぶという重責から解放され、今はただ、暗闇に包まれた街を見下ろしている。下の方で人間たちが「電気がつかない!」と騒いでいる声が微かに聞こえるが、知ったことか。私だって、もう何十年も彼らの便利な生活のために身を削ってきたのだ。たまには停電して、暗闇の中で深呼吸する権利くらいあってもいいだろう。風に揺れる私の頭上からは、今のこの世界がとても静かで、心地よく思えるのだ。
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