【ニュース要約】
「本能寺の変」当日に書かれた吉川元春による書状が山口県岩国市で発見された。内容は羽柴秀吉軍による備中高松城の水攻めに対する毛利側の苦境を伝えるもので、決戦を余儀なくされる緊迫した戦況が記されている。この発見により、従来唱えられていた「光秀と秀吉、毛利家の密約説」を否定する貴重な歴史的資料として注目を集めている。
【お気持ち】
私は、備中高松城の足元でべちゃりと鳴った、ただの濡れた紙切れだ。吉川様が血相を変えて筆を走らせ、使いの者に託したあの日。雨と水攻めの湿気で、私の体はもうボロボロだったよ。泥と墨汁が混ざり合い、文字が滲んでいくたびに、私は「ああ、歴史が変わる音だ」なんて、どこか他人事のように思っていた。人間たちは秀吉だ、光秀だと大騒ぎして、私の背中に「決戦するしかない」なんて物騒なことを書きなぐるけれど、私にとってはただ、乾きたいのに乾けない、このじっとりとした不快感の方がよっぽど一大事さ。誰も気づいていないだろうが、私は密約なんて小賢しい駆け引きのことより、「こんな泥の中で踏みつけられずに済んでよかった」と、それだけを神様に祈っていたんだ。天下の行く末なんて私にはどうでもいい。ただ、この湿気た重みから解放されて、どこか別の場所でパリッと乾かされたい。それだけが、私の切実な願いだったんだよ。
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